参加者将棋NHK杯参加者将棋NHK杯参加者将棋NHK杯
策士カク羽生 渡辺 ドン・ガ馬超ハチワンダイバー
天羽世礼久保 DIE渡辺明 広海しの羽生善治
アーヴ羽生 こたつ久保利明 しばゴン渡辺竜王
道人深浦康市 結果羽生 策士カクのよくわかる解説(笑)
 将棋NHK杯は2012年に初めて作られた予想項目です。将棋関係ですと以前は竜王戦予想などがあったのですが、基本的にタイトル戦といわれる7つの棋戦はリーグ戦やトーナメントで挑戦者を決定して、タイトルホルダーに挑むという構図になっているため名人や竜王を予想しようとすると現タイトルホルダーを予想するのが圧倒的に効率的という問題がありました。そのため、長らく将棋予想は項目に入っていなかったのですが、下記の4点を考慮して久しぶりの将棋予想項目復活となっています。

 ・昨今の将棋業界が非常に興味深い勢力図になっている。(羽生vs羽生世代vs渡辺vs若手棋士のバランス)

 ・個性的、エピソードが豊富であったりと多士済々の棋士の存在。(穴熊王子、振り飛車アーティストなど)

 ・全棋士参加のトーナメント戦である将棋NHK杯だと全棋士に平等にチャンスがある(シード権は存在しますが)。

 ・毎週解説付きでTV放送があるので予想の結果を確認したり応援したりが容易。

 しかし、実をいうと将棋NHK杯予想にも多少の問題があります。一年間かけて毎週日曜日にTV放送を行うのですが、決勝戦を放送するのが年度末の3月であるため予想をする1月時点では既にベスト8くらいまで決まってしまっている状態になっています。
 また、TV放送ならではの問題なのですが実際の収録とTV放送の間に時間があるため結果が出ていてもTV放送までは基本的には情報が出回らない仕組みになっています。しかし、そうはいってもこの時代ですから情報を隠すのも容易ではないということで、関係者のTwitterやBlog、2ちゃんねるなどの掲示板で情報収集をすることで人より早く結果を知ることが可能になるかもしれません。要はオフィシャル発表の情報だけでは他の予想屋さんに情報量で負けてしまうという点があります。

 前置きが長くなりましたが、これらを踏まえて皆さんの予想を見ていきましょう。まずは将棋界の第一人者羽生予想が私を含めた3人です。NHK杯は持ち時間が短い早指し戦という特徴もありますが、羽生は普通に滅茶苦茶強いですが、NHK杯では3連覇中と早指し戦での成績が抜群です。とうぜん、1月時点でもトーナメントに残っていて大本命といったところでしょう。

 同じく3票と人気を集めたのは現在実力No1の呼び声も高い渡辺です。何しろ一番賞金の高い竜王戦で8連覇という偉業を継続中です。年齢的にも1月時点で27歳とここ数年が最盛期になる可能性もあります。流石に皆さん、よく分かったうえで予想していると思われます。

 次に2票入ったのが久保です。久保も1月時点ではA級棋士であり2冠であったので妥当な予想ではありましたが、実は5月時点ではB級降格していて無冠になってしまいました。単純に不調というような理由だけではなくて振り飛車で一世を風靡した戦法の対策が進んだ結果というのが一般的な評判です。後は道人さん予想の深浦ですが、1月頭時点ではトーナメントに残っている実力者ではありましたが、実は予想締切時点でベスト16敗退となっていました。ここら辺が今後のNHK杯予想をする上でのポイントというか問題点かもしれません。

 そうそう、ドン・ガ馬超さんのハチワンダイバー予想を忘れていました。『ハチワンダイバー』は漫画ではありますが、鈴木大介八段監修ということもあり、鈴木八段予想扱いです。ちなみに『3月のライオン』と書けば先崎八段予想扱いとなり、『ひらけ駒!』と書けば天野三段予想扱いとなります(笑)

 さて、結果の方はというと、Aブロックは羽生が順当に勝ち上がり、Bブロックは準決勝で久保と渡辺が対戦し渡辺の勝利で決勝進出となりました。決勝戦は大熱戦ではありましたが最後は羽生が制してNHK杯通算10回目の優勝で名誉NHK杯となっています。 !!(2012/05/02記)

意見のある方はこちらの掲示板で

2012年予想一覧のページに戻る

メインページに戻る